コース: データ視覚化入門

無料トライアルでこのコースを視聴する

今すぐ登録して、24,900件以上登録されている、業界エキスパート指導のコースを受講しましょう。

本当に伝えたいことは何か

本当に伝えたいことは何か

次に、自分が本当に言いたいこと、 データについて 伝えたいことを知る必要があります。 これを考えることは、読み手のニーズを 理解するプロセスにとてもよく似ています。 読み手は自分が欲しいと思う情報を求め、 あなたは彼らの本当に 必要としている情報を答えます。 しかし、あなたが本当に伝えたいことは その先にあります。 例を見てみましょう。 相手は昨年の売上高を求めています。 しかし、相手が本当に知りたいことは、 昨年の売上高が一昨年と比べて どのくらい変化したかと、 その変化を業界平均と比べたときの差です。 ここであなたが本当に 伝えたいことは何でしょうか。 相手の求める情報を ただ提供することもできます。 データについて深く考え、 相手のニーズに応えていれば、 それなりにいい仕事が できていると言えるでしょう。 しかし、さらによくすることができます。 読み手の質問の答えを探す間に判明した 重要な分析情報を伝えることができます。 例えば、売上高が業界平均より はるかに高いことや、 一昨年からの増加はその年の 最後の数か月で起きていることに 気づくかもしれません。 ただチャートを見せるだけでなく、 本当に伝えたい部分を 強調することができます。 または、販売傾向の地域差などの、 読み手の最優先ニーズとは直接関係のない、 副次的ニーズに関する分析情報を発見し、 それを伝えることもできます。 読み手の最優先ニーズを満たしつつも、 注目すべきほかの分析情報も提供します。 なお、あなたが本当に伝えたいことは、 ほかのふたつのクワイとも 矛盾がないようにする必要があります。 データが本当に意味するところや、 読み手のニーズを無視してはいけません。 また、自分の思い込みや偏見が 含まれないように注意します。 データについて正直かつ公正に 伝えることが重要です。 そのうえで、意見を持ったり、 優先度をつけたりすることは可能です。 あなたの知見、専門知識、 意見をぜひ披露してください。 データについて本当に 伝えたいことを伝えることで、 相手に付加価値を提供できます。

目次