コース: Cisco Certified Network Associate (200-301 CCNA v1.1) 試験対策:ネットワークの基礎

TCP/IPモデルの概要

このレッスンでは、 TCP/IP モデルについて 解説します。 TCP/IP とは、 現在のインターネット通信で 最も利用されている 通信プロトコルのことです。 OSI 参照モデルは、 7つの層で構成されていましたが、 TCP/IP の階層モデルの場合、 4つの層で構成されています。 TCP/IP の階層モデルは、 アプリケーション層、 トランスポート層、 ネットワーク層、 ネットワークインターフェイス層で 構成されています。 それぞれの層の特徴、 役割を見ていきましょう。 4層のアプリケーション層では、 アプリケーションで扱うデータの フォーマットや手順などを決めています。 また、文字コードや画像などの形式、 暗号化などもここで行っています。 アプリケーション層で利用される 主なプロトコルは、ご覧のとおりです。 続いて、3層の トランスポート層について説明します。 トランスポート層では、 データ転送の信頼性を確保するための 規定を行っています。 たとえば、エラーの検出や回復、 双方向の通信経路の確立などを 行っています。 トランスポート層で利用される 主なプロトコルは、 TCP という TP の2つです。 続いて、2層のインターネット層について 説明します。 インターネット層では、 ネットワーク間のデータ転送を行います。 インターネット層は、 IP が代表的なプロトコルと なっていますが、 ICMP や IGMP なども、 よく利用されています。 続いて、1層の ネットワークインターフェース層について 説明します。 ネットワークインターフェース層では、 同じネットワーク内でのデータ転送を 可能にします。 また、インターネット層から 渡されたデータを 電気信号に変換し、 ケーブルに送る役割も担っています。 ネットワークインターフェース層で 利用される主なプロトコルは、 イーサネットと PPP の2つです。 今回は、TCP/IP モデルについて 解説しました。 TCP/IP モデルは、 OSI 参照モデルよりも より効率的なデータ転送を可能にします。 TCP/IP モデルに関しても、 まずは、それぞれの層の特徴、役割を 理解するようにしましょう。

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